-第57回-
横浜DeNAベイスターズ三浦大輔さん
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矢作調教師のあるひと言から馬主の道へ
市丸: 先日のリーゼントロックとブルースのレースはJRA-VANで映像を見られたというお話しでしたが、予想の際にも活用されていますか?
三浦: ええ、予想にも利用していますし、自分の馬が走るレースで対戦相手を見るのにも利用しています。たとえば、過去の対戦成績を見て、「この馬には先着していたのか」とか、「この馬には負けてるのか」とチェックしたり、コースやレースの特徴なども見たりしますね。「先行馬有利」と書いてあると、「ブルース、いいじゃないか!」と嬉しくなってきます(笑)。
市丸: もちろん、ご自身の馬は「お気に入り」に登録されて……。
三浦: 馬も登録していますし、走ったレースも全部入れています。いつでも過去のレースが見られるのって、いいですよね。「初勝利はこうだったなあ」などと思い出して癒やされるというか、余韻に浸っていることも多いです。また、そうやってレースを見ている中で、自分の馬以外でも「この不利がなかったら」「もう少し早めに抜けていれば」などと、穴馬探しにも活用しています。
市丸: パドックも見られますか?
三浦: 見ますけれど、よくわからないので、見た目と雰囲気、あとはかっこいいな、というくらいですね。それと、解説者の方が人気のない馬について「この馬はちょっと元気がないですね」などと言われていると、その裏、裏をいって「レースでは急に走り出すんじゃないか」と、つい夢を見てしまいます。だから、なかなか当たらないんですけれど。
市丸: さきほど、記者の方の予想も参考にされるとのお話しでしたが、特にこの方というのは……。
三浦: 馬主の話にも繋がっていくのですが、日刊スポーツの鈴木良一記者です。ぼくは穴が好きなので、穴狙いの鈴木記者の印を参考にしていました。そうしたらその後、彼が野球担当、ベイスターズの担当になったんです。「いつも参考にしています」と話をすると、年齢が一緒だったこともあり、気が合いまして、よくご飯を食べに行ったりしていました。
市丸: 現在、鈴木記者は競馬担当に戻られていますね。そして、そこから馬主というのは……。
三浦: 彼の高校の先輩が矢作芳人先生で、先生がベイスターズのファンということで、一緒に食事をする機会がありました。そのとき、馬券がなかなか当たらないという話をしたら「そんなに外すんだったら、馬を持てば?」と言われまして、そこで初めて「馬主か」という考えが芽生えてきました。それ以前に佐々木主浩さんが馬主になられていましたけれど、当時は「それじゃあ自分も」ということはなく、矢作先生と会ったこのときが初めてでした。
市丸: 現役のプロ野球選手では、ほかにいませんでしたよね?
三浦: そうですね。ですから最初にやってみたいという気持ちもありましたし、話を聞いていると野球に支障はなさそうだったので、「じゃあいいかな」と、ダビスタの世界が現実になりました(笑)。
市丸: そこからは、とんとん拍子に進まれたのですか?
三浦: いえ、いろいろとクリアしなければいけない問題もあって、そんな中で、まずは、女房になんて説明しようかと(笑)。
市丸: なるほど(笑)。
三浦: 少しずつ馬の写真を置いてみたり、競馬雑誌を置いてみたりしましたが、思ったほど反対はされませんでしたね。むしろ好きなくらいでした。