私の競馬はチョット新しい

-第57回-
横浜DeNAベイスターズ三浦大輔さん


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馬主になって競馬の見方が一変

市丸: 買う馬は矢作先生に選んでいただいたのでしょうか?

三浦: 予算の範囲内で何頭かピックアップして写真を見せていただきました。その中で1頭、「これがいいな」という馬がいたのですが、それを言わずに女房に写真を見せると、ぼくが思っていたのと同じ馬がいいと言うんです。そして矢作先生も、その中ではこれがいいと思っていらして、3人とも意見が一致した馬がリーゼントブルースでした。

市丸: 最初に馬を見られたのはいつごろでしたか?

三浦: 1歳のときに、牧場に見に行きました。それからデビューするまでの流れなどはまったく知らなかったので、そこから育成に行き、デビューするまで、とても長く感じられました。

市丸: デビュー戦は11年11月の東京競馬場で2着でした。このときは、どちらでご覧になったのですか?

三浦: 競馬場に行きました。大井や川崎には行ったことがありましたけれど、中央の競馬場に行くのは初めてで、馬主席からどきどきしながら見ていましたね。まず馬券があった今までとは競馬の見方がまったく違って、「無事に」というのもありますし、「頑張れ」という気持ちもありますし……。よく子どもの運動会のようだと言いますけれど、すごくどきどきしました。これはいまだに変わらないですね。

市丸: ブルースはデビューからずっとコンスタントに走っていますが、それでも変わらないですか。

三浦: 変わらないですね、テレビで見るときも、競馬場に行ったときでも。まだパドックにいるときはマシなのですけれど、本馬場に入ったくらいから、大丈夫かな、無事に帰ってきて欲しいな、と。

市丸: デビュー戦は松岡騎手が乗りましたが、確か松岡騎手もベイスターズのファンだったと思います。この初戦はそういうご縁で?

三浦: そうですね、矢作先生と相談しながらですけれど。松岡騎手はブルースの初勝利の翌日に、横浜スタジアムにも来てくれました。


市丸: その初勝利はデビュー翌年、6月の7戦目で、前走から少し間隔が開いて7番人気とさほど人気はありませんでしたが……。

三浦: 人気はあまり気にしないですね。人気があろうがなかろうが、間違いなく馬券は買いますから、できれば人気はないほうが(笑)。

市丸: このときはシーズン中でしたけれど、レースはどちらでご覧になりましたか?

三浦: (ナイトゲームの)登板日だったんですよ。昼は娘のソフトボールの試合があって、息子と女房はその応援に行っていたので、ぼくは午前中、家でゆっくりグリーンチャンネルを見ていました。

市丸: 勝った瞬間は?

三浦: 女房にすぐ電話したのを覚えています。ぎりぎりの勝利だったので、すごく興奮して、試合中の娘にまで報告しましたから(笑)。また、みなさんに気にしていただいていて、いろいろな方からメールや電話をいただきました。中畑監督からも電話が掛かってきて、「夜も頼むぞ!」と言われましたね(笑)。

市丸: プレッシャーがかかりますね(笑)。

三浦: ふと「記者の方はみんなわかってるよな」と思ったら、すごいプレッシャーを感じるんですよ(笑)。これで打たれたら、なにを言われるかわからない、と。でも頑張らなければいけないですし、それで良い効果が出ればいいな、と思っていました。試合は接戦で終盤まで行って、交代したあとにチームは勝ちました。

市丸: その後もブルースは堅実に走ってくれていますね。

三浦: 飛び抜けたところはなくても、直線で抜かれてからも粘り強く、もう一度抜き返してくれたりとか、最後まで諦めないところは見習わないといけないと思っています。また、自分と似ている部分もありますね。ぼくはドラフト6位で、甲子園にも出ていなかったですから、地道に頑張っていればいいことがあるものだと思っています。

市丸: リーゼントブルースは今年の1月と10月にも勝ちましたが、口取りには行かれましたか?

三浦: 2回とも行きました。1月は家族全員で京都に行っていたのですが、年明け早々、馬主席でみなさんから拍手をいただいて(笑)。10月のときも家族で行けたので、良かったです。計算してくれたのですかね、夏場も走っていますけれど、オフにぼくが行けるときにはよく走ってくれています。