-第56回-
中央競馬騎手菱田裕二さん
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心に残るレースはiPhoneアプリで「お気に入り」に登録
市丸:それでは、よろしくお願いします。
菱田:よろしくお願いします。
市丸:菱田さんは、昨年23勝で関西の新人賞(中央競馬関西放送記者クラブ賞)を受賞され、今年も42勝(10月13日現在)を挙げていますが、この成績はご自身ではいかがですか?
菱田:ここまでの数字にはまったく納得がいっていないです。
市丸:たいへん順調に勝ち鞍を重ねているように思えますが、まったく満足はしていない、と。
菱田:なんとか今年中に100勝に到達して、減量を取りたい(見習い騎手を卒業したい)という気持ちでしたから、このペースには全然満足していないです。
市丸:良い騎乗ができたレース、印象に残っているレースなどはありますか?
菱田:難しいですけれど、タニノシュヴァリエで初めて特別を勝ったときには(昨年11月17日、福島・小峰城特別)、自分の中でも「うまく乗れたな」という思いがありましたし、自厩舎の馬で初めての特別を勝つことができて、すごく嬉しかったです。
市丸:減量については、今年6月29日に△(2キロ減)から☆印(1キロ減)になりましたけれど、この1キロは大きかったですか?
菱田:2キロに変わったとき(今年2月16日以降)はあまり感じませんでしたが、1キロ減になると、3キロ減と比べてゲートの出とか、馬の反応が違うかなあと感じますね。一番はゲートです。
市丸:馬券を買っている側としてはとても興味深いお話しですが、そんなに違うものですか。
菱田:違いますね、スタートの速さが違うと思います。
市丸:栗東の岡田稲男厩舎に所属していますね。
菱田:経験も実力もないときから、特別レースでも関係なく、先生はたくさんの馬に乗せてくださいました。また、ふだんの調教でも自厩舎だけではなく、ほかの厩舎の調教にも乗せてもらえたり、自由にさせてもらい、本当に有り難く思っています。
市丸:初重賞やG1もやはり自厩舎の馬で……。
菱田:そうですね。先生もまだG1を勝たれていないので、なんとか自厩舎でG1を勝つことができたら嬉しいと思います。
市丸:この特別初制覇のタニノシュヴァリエは12番人気、単勝60倍という人気薄だったんですね。
菱田:もともとそんなに人気を落とす馬ではない、力のある馬だと思っていたのですけれど、道中はリズム良く運べましたし、最後も内の開いたところをうまく突けて、競馬をしっかり見ながら乗ることができたかな、という印象があります。
市丸:菱田さんはiPhoneでJRA-VANを利用されているそうですが、こういうレースは何度も見てしまったり……。
菱田:自分でうまく乗れたと思うレースもそうですし、他のジョッキーでも「うまく乗って勝っているな」と思うような、心に残ったレースは「お気に入り」に登録して、時間があるときには結構見ています。