-第49回-
中央競馬騎手浜中俊さん
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3年目にスリーロールスで菊花賞を制覇
市丸:04年に競馬学校に入学されました。やはり乗馬とはまったく違う感じでしたでしょうか。
浜中:カリキュラムの内容が濃いですし、トレーニングの内容もまったく違いましたね。
市丸:ただ、そんな中でも乗馬をやってきた経験が生きたところもありましたか?
浜中:そうですね。経験している分、実技の訓練で置いていかれるようなことはありませんでした。
市丸:そして07年にデビューされ、1年目の20勝も素晴らしい成績ですが、2年目には73勝と勝ち鞍を大きく伸ばされました。
浜中:2年目は競馬に慣れてきたこともありましたし、その慣れによってまた良い循環が生まれた面もありますね。
市丸:その2年目の夏には、小倉競馬場の小倉2歳S・デグラーティアで重賞初制覇を達成されましたね。
浜中:地元ですし、もちろん格別に嬉しかったです。
市丸:3番人気でしたが、勝てるという手応えは……。
浜中:2連勝していましたから、多少自信はありました。乗りやすい馬で、スピードもありましたし、仕上がりが早く、完成度も高かったですね。
市丸:翌年の春には通算100勝を達成され、見習い騎手(騎手免許取得期間3年未満、または100勝以下)を卒業されました。
浜中:減量の特典を自力で(免許取得期間ではなく勝ち鞍で)取りたいと思っていましたので、それは良かったと思います。
市丸:1キロ減がなくなったことについてはいかがでしたか?
浜中:減量があるから乗せていただけていた面もありましたから、自力で取れたところをアピールしつつ、レースでも結果を出さなければいけないと考えていました。それまでと大きく変わったところはありませんが、ここからが勝負だな、という気持ちは持っていました。
市丸:その3年目にスリーロールスで菊花賞を勝たれました。人気もあまりなかったですが(8番人気)、当時の新聞などによると、けっこう自信はお持ちだったそうですね。
浜中:菊花賞の前の勝ち方(野分特別、4馬身差)も良かったですし、枠順(1番枠)など良い条件も揃っていました。ただ、G1を勝つことがどれほど難しいか、今ほど分かっていなかった部分もあって、根拠もなく「いけるやろ」というような自信でした。
市丸:この年は少し勝ち鞍は減りましたけれど(50勝)、関西の「中央競馬騎手年間ホープ賞」を受賞されました。
浜中:減量がなくなり、勝ち鞍は伸びないかもしれないとは思っていました。ただ、G1を勝てたことで良いアピールができたのではと思いましたね。また、同期で、一番いいライバルでもある藤岡康太騎手が、先にG1を勝っていましたから(NHKマイルC、ジョーカプチーノ)、自分もその年にG1を勝てたのは良かったです。
市丸:藤岡康太騎手が先にG1を勝たれたとき、悔しさなどは……。
浜中:いえ、そのときはもう自分のことのように嬉しかったですよ。
市丸:同期はみなさん仲がよろしい感じですか?
浜中:そうですね。今年ももうすぐありますが、毎年同期会も開いています。また、その藤岡康太騎手とは昨日食事に行ったばかりです。