私の競馬はチョット新しい

-第49回-
中央競馬騎手浜中俊さん


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会心のレースだったショウナンマイティの産経大阪杯

市丸:それから順調に勝ち鞍を伸ばされていますが、これまであまり大きな怪我はされていませんね。そのあたりは、なにかコツや、気をつけている点などはありますか?

浜中:それは運が良いだけでしょう。レース中の落馬も多くはなく、巻き込まれるようなこともなくこられているのは、運が良いとしか言いようがないです。防ごうと思っても防げない事故はありますから。

市丸:それから2010年には69勝、11年には86勝と、どんどん勝ち鞍を伸ばされました。また、勝率などもかなり上げられていますが、人気の馬はもちろん、人気薄の馬でも多く勝たれている印象があります。やはり、そういった人気薄でも、なんとか一発やってやろうというお気持ちでしょうか。

浜中:どのジョッキーもそうだと思うのですが、自分もそういう気持ちですね。強い馬に乗せていただける機会は、まだまだ多くありませんし、そんな中でも結果を残さなければ騎手として生き残っていけませんので、なんとか、という気持ちは常に持っています。

市丸:11年には重賞も5勝され、いよいよ昨年はリーディングジョッキーになられましたが、この1年、なにか変わったところがあったのでしょうか?

浜中:特になにかを変えた、ということはないです。強いて言うなら、昨年は「100勝できたらいいな」と思ったことでしょうか。いままで具体的な数字を目標とすることはありませんでしたが、前の年に86勝できたので、あと14勝上乗せできれば100勝だな、とは考えていました。


市丸:その中で重賞も7勝を挙げられました。それぞれ思い出には残っていると思いますが、これは会心のレースだった、というものはありますか?

浜中:産経大阪杯のショウナンマイティです。新馬から乗せていただいているのですが、今までにないくらいの手応えのある馬でした。自分が未熟だったためにクラシックには行けず、そのあと武豊さんに乗り替わっていましたが、たまたま豊さんがいらっしゃらないときにもう1回チャンスをいただき、それで勝てたのは嬉しかったですね。また、自分が思った通りの能力があることを証明できたという意味でも、会心のレースだったと思います。

市丸:あのレースは前の馬が残るかな、というところを大外から突っ込んできて、ものすごい切れ味でした。

浜中:6番人気で気楽な立場でもありましたので、中途半端なことをするよりは、思い切って乗ろうと考えていました。ただ、あのメンバーでも負けないと思うくらいの自信はありましたし、直線は乗っていて気持ち良かったですね。

市丸:そのあとは鳴尾記念で2着、そして宝塚記念はオルフェーヴル、ルーラーシップの3着でした。

浜中:強い馬との対戦で3着と健闘してくれましたが、上位馬とは水を開けられた形でした。ただ、これからもチャンスはあると思います。

市丸:距離は2000m前後が良さそうな印象ですが、その宝塚記念や、秋の天皇賞あたりが目標になりますか?

浜中:そうですね。宝塚記念もそうですし、府中は1回しか走っていませんけれど(青葉賞5着)合うと思います。今年は京都記念あたりからになると聞いていますが、この馬と一緒に大きいところを獲りたいですね。

市丸:ほかにはいかがでしょう。多くの素質馬に騎乗され、その中から1頭だけを挙げるのは難しいかもしれませんが……。

浜中:今週のハナズゴールは前回初めて乗せていただきましたが、すごく強かったですし、もっともっと活躍できそうですね(取材後に京都牝馬Sを優勝)。