私の競馬はチョット新しい

-第13回-
競馬ライター 須田鷹雄さん


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ホテル選びはネット環境が第一

市丸: 先日「旅打ち」の本(「いい日、旅打ち。」中公新書刊)をいただいて読ませていただきましたけれど、これはライフワークでいらっしゃいますよね。パソコンが旅打ちに役立っているようなところはありますか?

須田: もう情報ですよ。「旅打ち」はターゲットで予想するのと正反対の行為ですが、理系で数学だけやってきたというわけではないですから、両極端、両方とも好きなんです。それで「旅に行きましょう」というときには、パソコンがないとはじまらないです。

市丸: もう開催日程とかアクセスとか、ネットですぐ調べられますからね。

須田: 昔は「週間レース」とか「日刊プロスポーツ」とか買ってくるしかなかったですから。ただ、今でも「旅打ち」で情緒を追求している割にパソコンに頼り切りというのはどうか、とも思わなくもないですよね。そこであえて「週間レース」を買ってくるというのもあっていいのかと思いますけれど、多分に趣味的な世界です。

市丸: 海外に行かれるときなどもネット環境は重視されて……。

須田: もう、それがすべてです。国内なら、ネットが繋がらない超高級ホテルと、ネットの繋がるビジネスホテルなら、ネットに繋がる方を選びますね。たとえ人が払ってくれると言おうとも。海外で怖かったのは、「アジア競馬の歩き方」(グリーンチャンネル)ですね。

市丸: でも、ネットに繋がるホテルかどうか、という情報は集められたのですよね?

須田: 繋がると書いてあっても、結構な確率でウソですから(笑)。繋がるにしてもロビーに置いてあるパソコンだけとか、ロビーだけ無線が飛んでますとか。アジアで一番信用できるのは、ダイヤルアップです。「かつかつ」メールの送受信くらいはできますからね。

市丸: ただ、仕事をしようとすると、JRA-VANのデータが使えるかどうかは大きいですよね。

須田: 去年、アースリヴィングのドバイ遠征についていったときに、ターゲットのデータを更新することがメインで、何度か日本に戻るスケジュールを組みましたから。でも、実は去年からドバイもJV-LINKが繋がるようになっていたという。

市丸: ターゲットのお話しが出たところで、なかなか人は使わないだろうけれど、これは便利だよ、という機能はありますか?

須田: まずセリですよね。きちんと分析するにはツールで整えますけれど、ざっくりとどのくらい走っているか、というのは「成績」タブで見られますし。「価格回収率」とかわたし以外、誰が使っているかわからないですけれどね(笑)。あと、仕事で一番使うのは、やはりレース検索です。

市丸: 「ちょっとやってみると面白い」とかいうのは?


須田: 原稿には、ターゲットだけに依存したものは出さないようにしているんです。究極的には手で調べられるものを、ターゲットで手早くやりました、と。そうしないとターゲットだけの話になってしまいますから。一般の話に繋がるものしか出さない、というのが基本です。その上で、原稿に出さなくても自分では使う、というのはペースですね。

市丸: PCIとか、RPCIとか……。

須田: 上がりの速い競馬に強いか弱いか、という傾向が馬によって出るので活用しています。実際の競馬は、展開に依存する部分って非常に多いですから。長距離戦なら、きっちり距離の額面分だけスタミナを問われるかどうかで話が変わってきますよね。