-第13回-
競馬ライター 須田鷹雄さん
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ターゲットを完全に使いこなしている人は少ない
市丸: これからソフトにチャレンジしてみよう、という方になにかアドバイスなどはありますでしょうか。
須田: アドバイスといいますか……、今、ターゲットが高機能になりすぎて、入門者の行く手に立ちはだかる、みたいなところありますよね。もう少し機能を絞った「ターゲット・ライト」のようなものがあれば、もっと入りやすいように思えます。「これを使えたらターゲット本編に進んでください」みたいな。
市丸: さきほどのPCIとかセリにしても、使わない人はまったく使っていないでしょうし。
須田: 最終的には「レースID」を使うと、たとえば「1番人気の馬が6着以下に敗れたときの2番人気の成績」とか、ある条件に該当する馬がいたときの別の馬の成績、というものまで調べられるのですけれど、そこまでたどり着く人は少ないですよね。皆さんもう少し活用のしようがあるのではないかと。
市丸: レースIDとかはわたしもまったく利用したことはなかったです。
須田: それでグリーンチャンネルの「データでVAN VAN!」では、こう操作したらこういうデータが出る、というところまでなるべく出すようにはしていますが、しっかりと使い方を解説したマニュアルとか、教習ビデオとか、あってもいいんじゃないかと思います。ただ、まずターゲットをはじめてみよう、という方ならコメント機能の活用とかからですかね。
市丸: チェック馬とかもありますよね。
須田: 自分の納得のゆく馬券を買う、という意味では、そのあたりが一番早いと思いますよ。チェック馬と馬のコメントと、各レースのコメントを入れるだけでだいぶ違います。人間って買おうと思ってても忘れるものですし、デジタル化してもフォローしきれないのはそういう微妙な部分ですから。あと、単純に毎週出馬が出るときに楽しいですよね。自分に関係ある馬をチェック馬にしていると、レース名が赤くなって「いっぱい出てるぞ」とか。
市丸: わたしもチェック馬はペーパーとかひと口とか……。
須田: ひと口をされている方は、出資前にどうしても「馬を見て」とかなりますけれど、たとえば「このクラブの得意な血統は?」とか調べてみても面白いと思います。
市丸: 今後に向けては……。
須田: これまでソフトというと受け身の立場でしたけれど、この前、作者懇談会に出席させていただいて、今後はネタを考えてソフトを作っていただくことも考えています。あと、せっかくプログラマさんが良いソフトを作っても、なかなか広報するところがない、という問題もありますし。
市丸: ソフトを利用するきっかけ作り、ということですか。
須田: そうですね。競馬は考え方の選択肢が広ければ広いほど楽しい面があるのに、まだパソコン競馬に関してはじゅうぶんには堀り下がっていないところがありますから。データがメジャーな馬券の買い方になるためのお手伝いをしたいと思っています。
市丸: そのあたりはわたしも考えなければいけないところですね。本日はありがとうございました。