-第05回-
ホースコラボレーター 細江純子さん
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心の支えになったレゾンデートル
市丸: では、よろしくお願いします。高校を卒業されてから競馬学校に入られたそうですが、これは史上初ということで。
細江: そうみたいですね(笑)。
市丸: (中学卒業直後に入った)ほかの候補生の方々より3つ年上だったことになりますよね?
細江: そうなのですが……、乗馬は未経験者だったんです。それでほんと、みんなに迷惑をかけてばっかりで。馬って1頭暴れてしまうとほかに影響があったりしますから。3つ上でも「できない子」でしたね。
市丸: 「花の12期生」ということで、同期には福永騎手や和田騎手、あと女性では牧原(増沢)由貴子騎手、田村真来さんといらっしゃいましたが……。競馬学校というと、とても厳しい印象もありますが、どうでしたか?
細江: 今はわたしたちの世代とはシステムが変わっていて、当時はどちらかといえば「全員をジョッキーにしましょう」というのが強かったと思うんです。今はそうでもないようなので、大変ですよね。
市丸: 卒業しても地方出身の騎手が来ていたりもしますし、厳しいですよね。
細江: 海外からの短期免許もありますしね。厩舎もメリット制が導入されましたし、世の中自体が不況となると、馬主さん的にも……。
市丸: 新人に「負けてもいいから乗ってこい」とはなかなか言えないですよね。ご自身の話に戻りますけれど、96年にデビューをされて……、細江さんといえばまずレゾンデートルが思い浮かびますが、この馬で2勝されていて。
細江: ええ、初勝利もこの馬でした。わたしじゃなかったら、もうちょっと勝てたかなあ、と思いますね。
市丸: それで、その年に北九州記念にも出られましたよね? そのころのことなどは……。
細江: めげそうになったときにも、レゾンデートルがいたから乗り越えられたというか……、支えになってくれました。
市丸: どんな馬でしたか?
細江: きれいな馬でしたね、栗毛で太陽に光輝いて。梅田調教師が「持ち乗り」だったころに担当されていた馬で、とてもきれいにされていたんですよ。たてがみが揺れるとシャンプーのいい香りがしたり(笑)。なんて言うんでしょう、とにかくかわいかったですね。
市丸: 2勝とも先行抜け出し、という形ですが、乗りやすい馬でしたか?
細江: わたしがスタートが下手だったので迷惑を……。でも、すっと二の脚があって好位で進められて。初勝利なんて、調教みたいに馬なりで上がっていって、最後は突き放して勝ちましたから。
市丸: 7馬身も突き放す楽勝でしたね。