私の競馬はチョット新しい

-第01回-
競馬キャスター 小島友実さん


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知り得た情報をひとつでも多くアウトプットしていきたい

市丸: グリーンチャンネルでのお仕事はいつごろからになりますか?

小島: 平成15年の「A1ニュースステージ」からですね。グリーンチャンネルのお仕事もひとつの目標だったので、決まったときはうれしかったです。その後、レース分析を関野さんと2年、松岡さんとは今年が2年目です。


市丸: 土日にはパドックの進行も担当されていますよね。中央開催は毎週ですか?

小島: そうです。ローカルの場合は月に一度くらい入れていただいています。あと、お休みのときはプライベートでも夏は札幌や函館、秋も京都や阪神に行くことも多いですね。(JRA10場制覇に)まだ小倉だけ行ったことがないんですよ。

市丸: 私は小倉が大好きで毎年行っているんですが、ぜひ。ローカルの遠征は、食べ物とか、いろいろ楽しみがありますよね。

小島: 冬はお魚がおいしいですよね。日本酒とセットで、温泉があればさらに(笑)。

市丸: 今、キャスターとして心がけてられることとか、「こんなことを考えている」というものはありますか?

小島: 馬券を買っている方の「思い」と言いますか、視線を常に意識しての放送は心がけていますね。たとえば、レースが終わったら確定前のオッズをいち早く、かつ正確にお伝えすることとか。

市丸: 「早くオッズ言ってよ!」とかいうことがないように(笑)。

小島: 馬券を買っていれば、レースが終わってすぐ知りたいですからね(笑)。ほかに、「今テレビをつけた」「ラジオのスイッチを入れた」という方を5分も10分もやきもきさせるのではなく、定期的に馬場状態などの情報を入れたり。お仕事がないときはラジオを聞きながら競馬を見るようにして、ファンの皆さんの気持ちを思い出せるようにしています。

市丸: 現場での取材などは……。

小島: それもありますね。記者さんとかジョッキーとか、現場の声というのはファンの方にとって貴重な情報なので、これもなるべく多く入れるようにしています。あと、定期的に馬場造園課にうかがって、平日に馬場を歩いたりしています。現場とファンの橋渡し役になれるのがマスコミですから、そうして知り得た情報をひとつでも多くアウトプットしていきたいですね。

市丸: 当日の競馬中継と、グリーンチャンネルの「明日のレース分析」ではまた違うところもあるかと思いますが……。

小島: 松岡さんからもよく言われたのですが、「明日のレース分析」の「進行役」は黒子だと。予想をされている方の声を一秒でも、少しでも多く引き出せるような質問の仕方を考えています。いろいろ下調べはするのですが、「この馬は中山が4戦2勝と得意ですよね」と聞くのではなく、「そういえば中山は得意なんですよね」と聞いて、「そうなんです。4戦2勝なんですよ」と答えてもらったり。

市丸: 知っていることでも、自分で言ってしまうのではなく、解説者の方に語ってもらう方向に進めるのですね。

小島: そうです。グリーンチャンネルの視聴者の方は、かなり「コア」な方だと思うのですが、まったくわかっていない質問と、「この人勉強してきてるな」という質問がわかると思うんですね。私は後者でありたいので。ただ、知ったかぶりもいけないですし(笑)。私自身勉強しながらやっています。