私の競馬はチョット新しい

-第56回-
中央競馬騎手菱田裕二さん


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目標は日本ダービー制覇、そして海外へ……

市丸:菱田さんは、ヨーロッパの競馬がお好きでよく見ているそうですね。

菱田:競馬学校のときにデットーリ騎手のビデオを見て、すごくかっこいいなあ、と思ったんです。それから海外の競馬に興味を持って、グリーンチャンネルの海外競馬の番組などは録画してよく見ています。

市丸:あちらは団子状態になって、ガツガツとぶつかるような競馬が多いですね。

菱田:技術が高くなければ、ああいった密集した中でしっかり折り合いをつけて競馬はできないと思います。それはニュージーランドで騎乗したときにも感じましたが、緩い馬場の中でもしっかり馬を引きつけて、最後まで走らせる技術はすごく高いものだと思います。

市丸:ニュージーランドは今年、「アジアヤングガンズチャレンジ」で遠征されましたね。

菱田:同年代だけではなく、ニュージーランドの他のジョッキーもいる中で開催されたのですが、自分が乗っていないレースを見ていると、馬場が緩くてもしっかり馬を起こし、コントロールして持ってきているんです。自分にはそういうところがまだ足りないな、と感じました。

市丸:目標の騎手は、やっぱりデットーリ騎手ですか。

菱田:はい。今でもケータイに動画を入れて見ています。

市丸:将来的には、たとえば凱旋門賞ですとか、そういった海外の大きな舞台に超一流のジョッキーとともに立ちたい、という思いも強いですか?

菱田:ありますけれど、まだ自分には想像できないステージです。今年の凱旋門賞を見ていても、ああいった高いレベルでの競馬には乗ったことがないのでイメージが沸かず、一競馬ファンとして日本馬を応援していました。

市丸:海外での武者修行はいかがでしょう?

菱田:今、藤岡佑介騎手が遠征されていますが、自分も今年ニュージーランドに行って、そういう思いはいっそう高まりました。興味はすごくあります。

市丸:国内での目標はいかがでしょう。自厩舎の馬でぜひG1を、というお話しもありましたが、特にこのレース、というのはありますか?

菱田:やっぱり日本ダービーは勝ってみたいです。足りないところはたくさんあって、言い出したら切りがありませんが……。

市丸:ダービーというと、本当に運の部分もありますからね。

菱田:騎乗技術はもちろんですけれど、良い馬とめぐり会う運ですとか、引き寄せる力も必要になりますね。


市丸:最後に、プライベートについても少しうかがいますが、最近、車を購入されたそうですね。

菱田:トヨタのスペードという車を去年の11月に買いました。

市丸:その車種にこだわりが?

菱田:いえ、練習できる車があればいいかな、というくらいだったんです。そのとき高田潤騎手に「なににしたらいいですかね」と相談したら、「これ、いいんちゃうか?」と一緒に見に行って、5分で買いました(笑)。運転が下手くそだったので、もうボロボロです。ジョッキーなので、もっといい車も欲しいかな、とは思いますね。

市丸:ジョッキーにかぎらず、プロスポーツ選手は、私生活の部分も含めて若い人たちのあこがれの存在にならないと、という面もありますよね。また、将来ヨーロッパに行ったら、自分で運転して競馬場に行ったり……。

菱田:運転ももう少しうまくならないといけないですね(笑)。

市丸:休みの日にドライブに行ったりされますか?

菱田:いえ、寝ていることが多いですね。

市丸:ちょっとお酒を飲みに行ったりは?

菱田:日曜の晩には行きますね。それも含めて月曜は寝ていることが多いです(笑)。

市丸:そこで力を溜めて、火曜から週末の競馬に向かわれるのですね。今後ますますの活躍を期待しております。本日はありがとうございました。