-第45回-
ダーレー・ジャパン加治屋正太郎さん
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産駒の活躍でさらにアドマイヤムーンの人気が高まる
市丸:それでは、こちらで繋養されている種牡馬についてうかがっていきたいと思います。まず、最初にもお話ししましたレオアクティブのお父さん、アドマイヤムーンですが、ほかにセイクレットレーウ?なども活躍しておりますし、立ち上がりから素晴らしい成績を残されていますね。
加治屋:初年度産駒から重賞勝ち馬を2頭輩出しました(ほかにファインチョイス、11年函館2歳S)。そして2世代目、今年の2歳世代になりますが、数も多く種付けしたのですけれど、素晴らしい血統背景を持った繁殖牝馬に種付けいただいておりまして、たいへん期待しています。おかげさまで去年を上回るペースで、9月23日現在で9頭が勝ち上がり、それとともに関係者の評価も良い状況を保っておりますので、さらに将来が楽しみになってきたように思えます。
市丸:本当にすごい種付け頭数になっていますが、今年は何頭くらいに……。
加治屋:本年は、繁殖牝馬を選定させていただくという方針を取らせていただきました。その中から157頭に種付けを行いました。
市丸:申し込みが多く、お断りする場合もあるということですね。
加治屋:それについてはお叱りを受けることもあるのですが、アドマイヤムーンに関しては現在、そのような態勢を取らなければならない状況になっています。
市丸:種付け料は公表されていますか?
加治屋:今年は400万円の「出生条件」です。
市丸:それでも150頭でさばききれないほどの人気だったのですね。
加治屋:当初から関係者の方にはかなり期待をいただき、これまで素晴らしい繁殖牝馬を配合いただいております。そして、このようにレースでも産駒の結果が出てきますと、(この人気も)必然といえば必然なのかな、とも思えますね。
市丸:アドマイヤムーン自身はドバイでも勝ち(ドバイデューティーフリー・1777m)、ジャパンCも勝ち(2400m)、距離は問わない感じですね。
加治屋:お父さんのエンドスウィープは早くに亡くなってしまいましたが、産駒はスプリントレースからクラシックディスタンスまで幅広い、オールマイティな活躍をしましたので、アドマイヤムーンも同様にオールマイティな産駒を出す可能性はありそうです。
市丸:マイル前後で強い競馬をして、さらに長い距離でも……という種牡馬はなかなかいませんから、楽しみですね。
加治屋:また、今いろいろな方々とお話ししている中で、短距離での適性があるのではないか、という声も多くなっております。スタッフとしてもこれは嬉しい誤算で、ここまで短距離戦で活躍馬を出してくれるとは考えていませんでした。日本の競馬はスピードが大事になっていますし、それを踏まえた配合も出てくるでしょうから、来年以降も楽しみです。
市丸:今年の2歳馬で期待されている馬などはおりますでしょうか?
加治屋:こちらはレーシングではないので詳しくは申し上げられないのですが、弊社生産馬の中にもかなり期待されている産駒がいると聞いております。既にプリフォンテインという馬が新馬勝ちをしましたが(8月11日新潟芝1600m)、今後続々とデビューを迎えますし、1世代目から2頭の重賞勝ち馬を出しましたので、次の世代も重賞勝ちが求められると思いますから、頑張って欲しいですね。