-第44回-
タレント岡部玲子さん
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競馬をまったく知らずに競馬中継のキャスターに
市丸:それから、競馬と出会われたきっかけを教えていただけますか?
岡部:実は競馬よりも前に、井崎脩五郎先生にお会いしたんです。たまたま、わたしが出演していたアイドル番組をご覧になって、「この子と仕事をしたい」と思ってくださったそうなんですね。それで事務所に電話をいただいて、お会いしました。
市丸:それは、なにか競馬の番組を、というお話しだったのですか?
岡部:いえ、当時は競馬のことをほとんど知りませんでしたし、お話しも競馬とは関係ないものでした。ただそのときに、岡部幸雄騎手と遠い親戚らしいというお話しをしたんですね。岡部幸雄さんという方がどれほどすごい方なのかをまったく知らず、親戚から聞いていたことを「そうらしいですよ」とぽろっと言っただけだったのですけれど。
市丸:実際に岡部騎手にお会いしたことは?
岡部:なかったです。それなのに話だけが一人歩きして、そのうち「岡部幸雄の娘だ」というような話になっていたようです(笑)。
市丸:それから井崎先生とは……。
岡部:そのときのお話しは実現しなかったのですが、「いつか一緒にお仕事をしたいね」と言って下さって。それから年賀状の交換などはしていました。
市丸:グリーンチャンネルの中央競馬中継に出演されるようになったのは……。
岡部:しばらくは情報番組のレポーターなどのお仕事を中心にさせていただいて、22歳くらいのとき、事務所にグリーンチャンネルのオーディションのお話しがありました。ただ、それは競馬中継ではなく「グリーンチャンネルにはこういう番組がありますよ」という、3分くらいの番宣番組のオーディションでした。
市丸:それを受けられたのですね。
岡部:それで見事に落ちてしまいました(笑)。
市丸:ええっ、そうだったんですか!
岡部:そうなんです。それで「競馬のお仕事はもうないかなあ」と思っていたら、たまたま中継のキャスターの枠がひとつ空いたので、そちらのオーディションに来てくださいと、声をかけていただきました。
市丸:そのオーディションで合格されたのですね。
岡部:自分で「なんでこんなに競馬を知らない人を入れてしまうのだろう」と思うくらいに、競馬のことはまったくわからなかったのですが……。
市丸:難しい競馬用語も多いですね。
岡部:1月からのスタートを前に12月にリハーサルがあって、「とりあえず岡部さんはオッズだけちゃんと読めればいいから」と言われても「オッズってなんですか?」という状態でした。馬体重もどこを読めばいいのかわかりませんし、斤量もジョッキーの年齢だと思っていたくらいです。
市丸:ベテラン騎手がたくさん(笑)。
岡部:「57歳の同期ばっかりじゃん!」って(笑)。本当にそんなレベルで、落ちこぼれどころではなかったですね。