私の競馬はチョット新しい

-第42回-
中央競馬騎手石橋脩さん


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勝負師の雰囲気を持つ師匠・柴田政人師

市丸:その後、03年春に競馬学校を卒業され、初騎乗はマグマヴィーナスで2着でした。やはり、実際の競馬と模擬レースではまったく違ったのでしょうか。

石橋:とてもいい馬に乗せていただけたので、「速いな」とか「厳しいな」という感じはなかったですね。持ったままで番手につけられて、そのまま伸びていきましたから。

市丸:約1ヶ月後に初勝利を挙げられ、この年は25勝で関東新人騎手賞を受賞されました。このときは、最初の目標を達成できたという感じですか?

石橋:できれば新人の中で一番多く勝ちたかったのですが……。ただ、最初はあまり勝てなかったのが(8月まで5勝)、北海道から帰ってきたあたりから勝てるようになって、1年目にしては良かったなと思います。

市丸:その後、毎年コンスタントに勝ち星を重ねて活躍されていますが、あまり大きな怪我もなく来られていますね。

石橋:1度だけ、2〜3年めだったと思いますが(05年)、初出走の馬に騎乗したとき、強い扶助を与えすぎてラチに接触して骨折してしまいました。ただ、それも1ヶ月休んだくらいですぐに乗れましたし、馬に助けられながら無事にやれていると思います。

市丸:柴田政人厩舎所属でデビューされましたが、先生はいかがですか?

石橋:自分なりに考えてやっていることを見守ってくださる感じで、自由にやらせていただいています。

市丸:騎手時代は素晴らしい成績を残された先生ですね。

石橋:やはり、そういう雰囲気は持たれていますね。勝負師といいますか……。

市丸:勝負師というと、厳しいイメージもありますが……。

石橋:いえ、優しいですよ。でも、そんな中にビリっとした雰囲気を持たれていますね。

市丸:ゲームの中にいらっしゃった方、ですよね?

石橋:いえ、わたしのころは「しばたま」騎手、もういなかったです(笑)。

市丸:そうでしたか(笑)。それから、勝ち星を重ねられていく中で、重賞タイトルにはなかなか手が届きませんでした。


石橋:全然勝てなかったです……。

市丸:2着や3着は何度もありましたけれど……。

石橋:勝たなかったら、なんともならないですからね。

市丸:あせりを感じられたりはしませんでしたか?

石橋:そうですね……。年下のジョッキーたちが勝っている現状を見て、「あせり」ではないですけれど、なんで勝てないのか、どうしたら勝てるのか、ということはずっと考えていました。