私の競馬はチョット新しい

-第29回-
フリーライター 平松さとしさん


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JRA所属馬の海外G1勝ちは見逃せない

市丸:トラックマンは何年くらいされていたのでしょう?

平松:平成2年か3年くらいから、10年ほどやっていました。

市丸:競馬雑誌に記事を書かれるようになったのもそのころからでしょうか。

平松:そうですね。当時から海外の競馬には興味があって、休みのときには見に行っていたんです。それで縁あって海外の記事を載せていただけるようになりましたし、また、トラックマンのころにできた人脈も今はたいへん力になっています。

市丸:そのころは、海外の主要なレースを見に行かれていたのですか?

平松:日本馬が出ている、出ていないに関係なく、英国ダービーやブリーダーズC、凱旋門賞とか見に行ってましたね。馬名で言えばコマンダーインチーフとか、シルヴァーペイトリアークとか。

市丸:平松さんといえば、藤沢(和雄)先生の本なども出されていますが、藤沢先生ともそのころから……。

平松:藤沢先生とは、最初は外から見ている印象だけで「必ずほほ当てをしている」とか「たてがみがきれいに切りそろえられている」とか雑誌に書いていたんですね。そうしたら、それを読んだ藤沢先生が「よく見ている」と食事に呼んでくださいまして、それからのおつきあいになります。

市丸:海外には藤沢厩舎の遠征の取材にも行かれていますね。

平松:日本馬について行くようになったのは、タイキブリザードの遠征が最初でした。それからタイキシャトル、シーキングザパールと日本馬が勝ちはじめて。

市丸:その後、フリーになられたわけですが、今はいろいろなところでお名前を拝見しますし、また、海外に行くと必ずいらっしゃいますよね。

平松:タイキシャトルもそうですが、JRA所属馬のG1勝ちはほとんど見ています。エイシンプレストンの香港を1回見逃したくらいで、今は「もし行かないで見逃したらやばい」と強迫観念にかられています(笑)。

市丸:今は原稿を書く以外に、海外へ遠征する騎手のコーディネーターのようなお仕事も……。

平松:いえ、それは仕事としてではないです。行きたいという話があったときに、どこどこに行くならこの人と……、という顔合わせのお手伝いくらいです。


2011年ドバイワールドカップにて

市丸:英語とか外国語は独学ですか?

平松:威張れるほどはしゃべれないですよ。

市丸:実は10か国語くらい話せたり?

平松:日本語、英語、フランス語、イタリア語、あと韓国語くらい……。

市丸:それでも5か国語ですか!

平松:いや、本気にしないでください!(笑)

市丸:びっくりしました(笑)。でも、現地であちらの方とお話ししているところを拝見する機会も多いですが……。

平松:すごく簡単なことはわかりますけれど、毎日勉強です。あと、顔見知りの方だと、あちらも気をつかってくれて、こちらが「ん?」という顔をすると言い換えてくれたりしますし、100%は聞き取れていないです。英語やフランス語はもっとしゃべれるようになりたいですね。

市丸:競馬をやっている国は世界中ほとんど行かれてるんじゃないですか?

平松:南アフリカとかはないですねえ。

市丸:ブラジルとかは?

平松:ないですけれど、行ってみたいですね。以前YouTubeでブラジルの競馬を見たら、2頭立てでコースの真ん中にラチがあるんですよ。

市丸:セパレートコース(笑)。

平松:陸上競技みたいですよね。おもしろいなあ、と思って見ていたら、1頭めちゃくちゃ出遅れて、ラチがある意味なかったという(笑)。