私の競馬はチョット新しい

-第16回-
競馬予想家 亀谷敬正さん


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TARGETの凄さと使用方法

市丸: 当然、TARGETを駆使していろんなことを調べてるんですよね?

亀谷: 実はそうでもないんです。自分専用のソフトがあって、基本的にはそちらで調べることのほうが多いです。ただ、TARGETは検索スピードがすさまじく速いので、「おそらくこのデータはこうなるんじゃないか」みたいな、データの「当たり」をつけるのに使ってます。TARGETって外部指数を取り込めるじゃないですか。だから、自分で作った指数を30種類ぐらい読み込んでて…。

市丸: 30種類も? それはすごい。

亀谷: ええ。この機能はすごく使ってます。自分のソフトよりもスピードと多様性があるので、手軽に調べるときはまずTARGET。そこで感触をつかんでから、自分のソフトを使って詳しく調べます。

市丸: なかなかそこまで使いこなしている人は少ないんじゃないかなあ。一般的な機能ではどれを使います?

亀谷: まず馬券購入機能ですね。次に、レーシングビューワー。今は3分後に見られるようになったから、よく使いますよ。馬券購入ができてレーシングビューワーがあれば、パソコンの中だけで完結しますからね。


市丸: TARGETって進化のスピードが速くて、どんどんいろんなことができるようになってるよね。

亀谷: 作者の久根崎さんがすごいんですよね。僕もいくつか要望を出して、やれるようにしてもらったものがあるんですが、開発スピードが本当に速い。

市丸: いまや血統にもかなり詳しいソフトになったし…。

亀谷: そうなんですよ。何でもできるようになり過ぎです(笑)。血統も簡単に分類できるようになっちゃったじゃないですか。そのおかげで、僕の本が売れなくなってるんじゃないかと…(笑)。まあ、TARGETでみんなが血統に興味を持つようになってくれると、さらに深く研究が進むし、競馬全体にとってはいいことだと思いますが。

市丸: 競馬ファンがTARGETを使うときに、気をつけた方がいいことってあります?

亀谷: 単勝・複勝の回収率ですね。あれはあまり意味ないと思います。たとえば複勝20倍が出ただけで、回収率って大きく変わるんですよ。回収率が100%上回ってるから、買い続ければ儲かるかというと、全然逆のことが多い。再現性がないんです。回収率よりもいいデータはたくさんあります。たとえば、人気より着順が上だった回数とか、4〜10番人気の馬に絞って平均よりどのくらい走ってるか調べるとか、人気別に平均連対率のグラフを作って、それより上回ってるかを調べるとか。

市丸: なるほど。確かに。たとえば複勝の場合、断然1番人気馬が飛んじゃうと配当が全く違っちゃうし、単勝だって断然1番人気が何らかの理由で飛ぶと普通よりもかなりつく。回収率を盲信しちゃいけないというのはわかります。

亀谷: そうですよね? 全然意味がないと言うつもりはないですけど、少し考えた方がいいかもしれないと思います。

市丸: では最後に、JRA-VANのデータベースについて、どう考えてるか教えてください。

亀谷: 海外の競馬場に行ったりすると、あまりにもデータがなくて参っちゃうんですね。日本の競馬は恵まれてるよなあと思います。それはもう、ほとんどJRA-VANのおかげですから。JRA-VANのある競馬じゃないと面白くない。いつもそう思います。

市丸: 本日はありがとうございました。